おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

Norhtmptonで革靴買う計画をたてるやつ

Northamptonへ革靴を買いに行くことにしようと思っているのですが、どの程度得になりそうかをざっくりと考えてみたいと思います。

まず、対象はだいたいEdwardGreenやらJhonLobb、Churchsといったところです。

まずはEdward GreenのDoverを購入することを前提に計算してみる

EDWARD GREEN(エドワード グリーン)公式通販|STRASBURGO

日本の公式通販での購入を検討すると、Doverは税込み19万円です。

EdwardGreen,JhonLobbをロンドン直営店で買うとおおよそ900~1000£程度のようです。
100£だといま(2017/6/18時点)でいえば、140円程度なので、14万円となり、
5万ほど安くなりそうですね。

FactoryShopであれば500£程度で更に半額になるようです。
となれば7万円程度で購入できますから、12万ほどお得。
航空券とホテル込で20万いくかどうか程度でしょうから2足買えばもとを取れそうです。

ブログを確認している限りでは、結構情報にばらつきがあり、300~400£程度では?という記載もあるようです。

FactoryShopへ行くことができなかったとしても、ロンドン直営店で靴を購入するプランでもそれなりに得をするようですね。

上はEdward Greenでの計算ですがJohn Lobbでもほとんど同じような感じだと思います。

デブに優しいブルックスブラザーズ

デブに優しいそこそこ以上のアパレルブランドを探していた結果、ブルックスブラザーズにたどり着いたのです。

デブで手足が短くそれでいて、肩幅はがっしり目という現代ファッショントレンドを憎むしかない体格の人間なので、着れる服を探すのがだるいのですが、特にジャケットやワイシャツ系のサイジングが命の服装がだるい人間なのですが、ブルックスブラザーズはゆったり目のアメリカントラッドでサイズが合うのです。

特に嬉しいのがワイシャツの袖丈もろもろで80未満のサイズがあるんですよね。

ちょっとお高い、というかワイシャツはかなりお高いんですがサイズ展開が豊富なのとセールを活用すれば6000-8000円台でワイシャツも購入できるので今後有効活用していくかもしれないです。

ここのスーツはまだ購入したことはないんですが、ジャケットは買いました。
結局これもサイジングの問題がメインでののにたどり着きました。
7万円ちょいしただけあってサイジングの問題で、とかきましたが品質面でも今のところ文句ないですね。

そもそもポールスミスのジャケットと比較してたんですが、ポールスミスのジャケットは袖が本切羽という袖についてるボタンが飾りではなくて実際に開け閉めできる仕様のせいで詰められないという悲しみを背負っており、サイズが合いませんでした。

ディテールがかっこよくなるのはわかるんですが袖丈詰める上で障害になるから本切羽を既製服に採用するのはどうかと思いましたね。

ああいうのはオーダー服の特権として残しておくほうが、アパレル的にもオーダー、格好いいよとできていいんじゃないかと思うんですけどね。

ポールスミスだってオーダースーツ作ってるやん、と思うんですけどねー。

麻雀を通してわかった自分の弱点

徹夜麻雀の記録を何日か分取ってわかった自分の弱点について記録しておきます。

まぁ結構な金額を累積で負けてるけど悪くない分析結果がでたので、備忘として残します。

1.睡眠不足に極端に弱い
どうやら自分は睡眠不足に極端に弱いようです。
調子がいいのは夜中3時くらいまででそこをすぎるとgdgdになってきます。
具体的には考えるのが面倒になって安易な選択が増えます。
相手のリーチに対しての押し引きが雑になったり、牌効率が悪くなったり、そんな感じ。

サンマやってた時に関しては牌効率が落ちるのが致命傷。

2.自分の能力ダウンは細かなミスの数で測定できる。
ツモ順をみすったり、自動卓で最初のチョンチョン忘れたり、みたいなことですね。

なんだかんだで可視化できてなかったこの2点は多分仕事でも有効な観点なはずなので、今後も気をつけて行きたい。

仕事だったら細かいミスが出てきたら切り上げるとか、日ごろから睡眠時間きっちり管理するとか昼寝するとか、そんな感じ。

オーバーロード既刊 11巻の感想

web版だけは読んでいたものの、書籍版を読んでいなかったためなんとなく読了。

基本的には軽い読み物なので、身構えずに読めて良い。

自分好みの最強もののを描きたかった、という作者のインタビュー通りの内容ですね。

あと、世界観を練るのが好きなんでしょうか、説明が多い作品で、地の文でべたっとやるので文章としてはどうなんでしょうね。

ただ、自分でも最強ものの妄想やら設定がやったら多いファンタジーの妄想やらをする人にすれば好みじゃないのかな?

ここら辺の世界観説明をキャラに喋らせることすらなく地の文でゴリゴリいくのって、普通なのか普通じゃないのかはよくわからないですが、安易だなとは思います。

面白いかつまらないかでいうと、わりと綺麗に俺ツエエエが心に刺さるのでそこは良いです。
展開に目新しさがあるとは思えず11巻となるとお約束になっている展開も多いですけどね。

11巻のヒキはアインズが死ぬ、というものでしたが12巻ではうまいことマンネリから抜けられそうですかね?
そこらを楽しみに12巻の発売を待つことにします。

ホモサピエンス全史(上下)感想

ホモサピエンス全史の上下を読んだのでその感想を。

なぜ、人間はほかの動物と比較してこれだけ繁栄しているのか。
なぜ西洋人は東洋・中東・アメリカ・アフリカに対してこれだけの優位をほこったのか、みたいなことがつらつらと書いてある本です。

マクニールの世界史なんかと違うのはやっぱり最近書かれた本だってことですね。
アフリカやらアメリカやらを西洋人が支配したことの理由に対して、人種的・文化的に優れているから、とか植民地化されて彼らもトータルでは富を得たみたいなことは今更書かれていないのがよかったところです。l

資本主義と帝国主義こそがヨーロッパの人々に世界を支配する力を与えた、という解釈は非常に面白かった。
稼いだ富を投資に回すという考え方や、まだ存在しないものが経済を担保する信用の仕組みこそが素晴らしいといった話は本当に面白かったです。

ヨーロッパの人々による新世界の発展は明日は今日よりも豊になる、ということを信じさせてくれたということが何よりもヨーロッパの人々が繁栄した理由なんだ、というようなことが書かれていて興味深かったです。

難点をいうなら無限の経済成長のその先の世界について、何かちょろっとしたことでも書いてあればもっと面白いとは思ったのですが。

このホモサピエンス全史の理屈でいうなら、今の低迷している世界経済をどうにかするには多分新技術とそれが生み出す富くらいしかよりどころはなさそうですね。

あとは宇宙開発には、大航海時代でいうところの新世界の発見に相当するものがあるかもしれないです。

どうやら人はやはり虚構を扱うことでこれだけ複雑な社会を発展させてきた、という経緯があるようです。
宇宙開発だなんだっていうとそれよりも世界で起きてる紛争が、とか少子高齢化が、とかもっと解決しないといけない問題がたくさんあるよ、といいたくなる人もいるかもしれないです。

でも何よりも、人間社会を駆動させるためには明日は今日よりも豊かになるはずなんだという確信のようです。

老人介護がどんなに上手になっても明日が豊かになる気がしてこない、という問題はあるし、どうにもこうにもそこは難しいところのようです。

社会のスキームというか発展の新しい原動力を見つけ出すことができるまでは、技術と新世界の発見への投資を欠かすことができない、というのがどうもこの世の中の在り方のようですね。

ヒルビリーエレジー 感想

ヒルビリーエレジーを読了したので感想を。

ホワイトトラッシュという言葉を使うと良識を疑われるかもしれないが、現代アメリカ最大の負け組であるところの人たちが置かれている環境についての本である。

白人層の一番負け組の人たちの話なんだが、びっくりすることに、ヒスパニックよりも黒人よりも悲観的な白人たちがいる、というような話である。
彼らは自分たちの生活が糞なのは、政府のせいで、ちゃんとした仕事があればいい生活ができるはずだ、と信じているのだが、文化資本が足りなすぎて仕事があるだけでは人生が好転することもないような状況に陥っているような人たちの話である。

いまだと、ヒルビリーエレジーにでてくるそんなヒルビリーたちがまさしくトランプ大統領を支持する白人層である、というようなこともあり、非情に売れている本なようだ。

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち


なかなか衝撃的な本である一方で、まぁ、知ってたというようなことがつらつらと書いてある本でもあった。
いるよね、こういう人。多分日本にもいるよ、俺は直接あったことがないけど、というような人たちがたくさん出てくる。

崩壊した家庭で学習する習慣も仕事をすることは偉いことだ、という価値観も、もっというと人と接する正しい態度も何もかも学んでこなかった人間が当然のように落ちぶれているのがヒルビリーだ、という辛い話。

その一方で今落ちぶれている連中もそもそもまともな物を与えられてないんだから、ちゃんとセルフヘルプを学ぶことができるような状況じゃなくて、全部その人達の自己責任でもないんだよ、というのもよく分かる。

その一方でじゃあ自己責任じゃないなら誰の責任何だ、誰が助けてやれるんだ、という方向になるとそれもまた不明で、、、というような感じ。

自分たちは悪くないんや(それは事実でもあり、責任転嫁でもある)みたいな人たちがトランプ大統領を支持してるってのがホントのことならまぁ世界って嫌な作りだな、とは思います。

だってヒルビリーエレジーにでてくるヒルビリーたちは絶対トランプ政権で得する人たちじゃないもんね、ということも本を読んでいると嫌でも思わされてしまう。

そもそも辛すぎる生活に置かれているヒルビリーの人たちはまともに者を考える脳みそがない、というか人生を直視する能力がないところまで追い詰められている。
だから間違った認識のもとに間違った人を選挙で選んでしまうということになる。

一方で自分たちが賢い人から見下されている、ということは感じ取っているヒルビリーの人たちはお前らトランプ選んでばかやなーみたいなこといわれても政治家は嘘つき、エリートは俺たちを騙すくらいの反応しか帰ってこないんだよねぇ、というなんとも辛い気分になる本でした。

一回文化資本が崩壊してしまった人たちの生活を立て直すにはどうしたらいいのか。っていうクッソ思い嫌な気持ちになる話を突きつけてくる本でした。

ちなみに作者自身もヒルビリーの家庭に生まれて母親はクソ野郎、父親は母親がそうそうに離婚しているからほとんど人生に登場しないみたいな感じ。
ただ祖母が勉強すれば立派な人間に、作者もなれるっていってくれるヒルビリーには珍しいタイプの人間だったことと、海軍のブートキャンプに参加して学習性無力感の罠から自由になれたことでなんとか成功したようです。

BLAME!、アニメ映画 感想

BLAME!がアニメになるというハチャメチャな時代が着ました。
弐瓶勉のデビュー作にして傑作ではあるものの、とっつきにくさは尋常ではない作品でした。
セリフがない、カメラアングルがゴリゴリ変わるせいで何が画面でおきているかわからない、作品内世界観の説明がほぼない、というかなりハードな作品。
作者はわからない絵を見て読者が想像をふくらませるほうがSFとして上等なのだ、というようなことを画集かなんかで語っていました。
※画集がでており、インタビューが乗っています。

弐瓶勉画集 BLAME!and so on

弐瓶勉画集 BLAME!and so on

作中では説明がないのと、絵の中で何がおきているかがわからないがゆえに混乱してしまいますが、話の筋、プロットとしては非情にかんたんな話です。

遠い未来、人類は謎の構造物を作りそのなかで暮らしていました。そしてインターネットの超発展版とでも言える、ネットスフィアとやらをつかって様々な技術を享受していきていたのですが、ある時を堺にそのネットに接続する技術を失ってしまいます。
ネットに接続するための能力を何故か遺伝的に埋め込んでいたもので、謎の「感染」によって遺伝子汚染が発生して能力を失ってしまうんですね。

そうすると、ネットに接続できないが構造物に住んでいる人間を、構造物を守るロボット警察みたいなのが片っ端から排除してしようとする謎のディストピア都市が誕生しました。
しかも構造物自体も、ネットに接続して構造物を作るためのロボットを制御する人間が消滅したがゆえに滅茶苦茶な形に変形させられてしまい、もう構造物の中に住んでいる人間も自分がどこに住んでいて、ネット遺伝子が何でみたいなことも全部忘れてしまうんですね。

そういった世の中になって、人間がかつての文明を忘れ果てたくらいの時間が立った頃が物語の舞台です。
霧亥という主人公がネット端末遺伝子=ネットに接続するための遺伝子を持っている人間を探し、構造物の正常化を図り、また人間が構造物を支配して生きていけるようにしようと旅を続けるというのがの核部分です。

でもこのことはびっくりするくらい明示的には語られず、登場人物たちの会話から推測するしかないんですね。
そして登場人物たちのバックグラウンドはほぼ不明です。

主人公の霧亥に至っては最初から最後までバックボーンが語られることはなく、ただひたすらにネット端末遺伝子を探して大暴れするだけの台風みたいな存在です。

ちなみに、ネタバレになるので最終回については自分で読んでほしいんですけど、特に最終回についても説明がない、というか理解ができない内容になっています。

だらだらと書きなぐりましたけど、つまりはこういうことで、何が画面でおきてるかもわからないし、設定の説明も作中であんまりないから読んでいる中で推測していくしかないし、で限られた時間で物語を楽めないといけないアニメ映画には全くむいてない素材なんです。

それでも、映画を見に行ったのは弐瓶勉自身が総監修をしているという事実と、面白くてもつまらなくても見に行かないわけにはいかないという謎の義務感からでした。

実際に映画を見に行った後の感想

BLAMEがエンタメになっている、という点でまずは非情に感動を受けました。
だらだらと上で書いたように結局BLAME!って画面で何やってるかもわからなければ、設定も第一話の読み始めとかは本当に全くわからない。
それを曲がりなりにも盛り上げる場面を作り、無理くりな視点変更をやめ、と綺麗に映像化しているところには感動しました。

また、ストーリーがあるようなないような話だったのを、弐瓶勉が積極的に関わっていって大きく作り直しているという点も評価できると思いました。

設定も結構変更されていて、シボの扱いなんかはちょとギャグっぽい描写もあったりして笑えるくらい変更されてましたね。

重力子放射線射出装置の描写とか、みたいシーンはそれでいてきっちりキメているところも個人的には評価が高いところでした。

やっぱり全体を通して言えることは原作者が積極的に前にでて、映画になっても通じるようにストーリーを書き直している点が大きいですね。
まぁ、弐瓶勉も丸くなったんだな、といってしまえばそれまでなんですが、映画はやはり短い時間で魅せる必要があるため、どうしてもこういう変更は欠かせないんでしょうね。

最近はSF映画ってちょっと個人的には不発が多かったので、ガッツリ楽しめるSF作品が映画化されたということでも嬉しかったです。

ちなみにわりとどうでもいいですが、入場特典はシボでした。
サナカンのほうが嬉しかったかも。。。