おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

とらドラ10巻

もうとらドラも最終巻です
10巻で終了だから、最近の電撃の傾向として作品の引き伸ばしがありますが、あっさり風味です

以下ネタバレがあると思いますからきになる人は見ないでください
大事なことなので二度言います
あっさり終わりました。いや、ちゃんととかしっかりとかの言葉使ってもいいかな
だらだら続くこともなかったし、いい加減な終わり方もしなかったと思う
あえていうならご都合主義に毒された終わり方をすることはなかった
ご都合主義は嫌いです 
でもご都合主義なのに、そのご都合主義が鼻につかない作品は大好きです。というか小説として極みだと思っている 
うまく作者のうそにだまされたいんです、つまり
で、話はずれたがとらドラにはうまく騙された
9巻の終わりで、つまり竜児が大河の手を引いて逃げ出したとき、この話の終わり方のハードルはすごく高くなったと思う。俺はこれは露骨な引き伸ばし作戦につながるんじゃないかと、恐怖した。冗談じゃなくてこのままグダグダとした展開を繰り広げるんじゃないかと10巻がでるまで気が気じゃなかった
だから、とらドラは10巻が最終巻になるって聞いたときとても安心した。10巻が最終巻ということでとても安心することは安心したんだが、今度は別のことが心配になってくる。引き伸ばし作戦だと感じたのはどういうことかというと、この展開だと終わらせるまでに量が必要だろう、と感じたということ。つまり10巻で終わると知って安心したのはいいがこんどはどうやって10巻で終わらせるの?って疑問が生まれたってことだ。
つまり、駆け落ちエンドはひどいだろ、でも大河と離れる必要はありませんでしたをどう、違和感なく行うかが問題だ、と思ってた。でも実際に10巻を読んで、その心配は不要だとわかった。これ以上ない形で複雑に入り乱れた人間関係には終止符が打たれたて、この話は完結した。

いままで面白いラノベ、お勧めのラノベある?って聞かれたときこれは面白い、お勧めだって胸をはっていえるラノベはあまりなかったんだが、とらドラはこれは面白いといえる。
これだけ面白い作品にリアルタイムで遭遇できてとてもよかったと思ってる