おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

COPPELION コッペリオン2

前回紹介したコッペリオン1の続きコッペリオン2です
この記事を書いている段階ではコッペリオンは3巻まで発売されています
今日にでも買う予定なので、明日くらいには紹介が書きたいです

前巻に続き、死都になってしまった東京で救助を続ける3人
しかし、次々と学校での授業とは違う、東京の姿が明らかになっていく…


COPPELION 2 (ヤンマガKCスペシャル)COPPELION 2 (ヤンマガKCスペシャル)
井上 智徳

講談社 2009-01-06
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以下ネタばれあり
2巻ではいろいろな事件が起きた
ついにコッペリオンの由来がわかる
「人形のコッペリアとイオンを組み合わせた元素名」が「コッペリオン」である
やはり、人形のコッペリアが由来
「いいんです、どうせ動く人形なんやから」「もしかしたらここがあたしの故郷なんかも」「あたしは科学が好きです だって… あたしのお母さんやもん」自らが遺伝子操作で作られた”人形”であることに悩む荊のセリフは重い
このセリフを悲しい心情の吐露、と受け取ることもできるだろうが、しかし、そうは思わない
これは自分を肯定する、誇り高い心情の吐露と受け取ることができないだろうか
何と言おうと自分自身が遺伝子操作で作られた人間であることには変わりはないわけである
ある意味では”人形という言葉は正しいとさえいえるではないか
しかし、荊はそれを受け入れた上で自己を肯定している
私たちは日々の生活の中で度重なる理不尽を受ける
しかし、なぜ私がこんな目に逢わなければならないのか…嘆くことが解決策になるだろうか
だが、逆の視点からいうとなぜ私がこんな目に逢わなければならないのか、この疑問が人生に対する答えの一つになるのではないだろうか
所詮こんな疑問に答えはでないということである
ならばせめて、どう生きるかを、どう死ぬかを選ぶのは自分であるならば、自分を否定せず肯定することが大事なのではないだろうか