おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

稀書自慢 紙の極楽

「稀書自慢 紙の極楽」は愛書狂の怪人、荒俣宏が著者の「本の本」
ブックライフ自由自在などの本の本も書いておりそちらも大変面白かったので読んだ。
荒俣が最初に書いた「本の本」

単に自分の持っている、あるいは知っている稀書自慢に終わらず、本の本であるところの書誌学についての説明などもあり楽しめる

この本を読むことでいままで知らなかった書誌学について知ることができました

またどのようにして荒俣が愛書家への道を進んだのか、など荒俣本人の個別のエピソードが面白い

図が非常に豊富で昔の豪華本の挿絵などが非常にたくさんのっているのが良い

ゴーティエ=ダコタの解剖学の天使、という図が美しいという話は荒俣の本で繰り返し語られているのだが本書でカラー図を観ることができたが、ただならぬ雰囲気があった
解剖学の書のなかの図であるので当然筋肉やら骨やらが映っているのだが背中の肉を開いたそのひらけた肉がまるで天使の翼のようなのだ

本の美しさや歴史だけでなく本を集めることの喜び、手に入れたいとずっと思っていた本をオークションで落とすスリリング、そういったものがたくさん込められている、本への愛情がうかがい知れる一冊だった。
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