魔法科高校の劣等生が俺tuee系の中でも個人的にパッとしないと思う理由
魔法科高校の劣等生に関する批判コメントの異常性 - アニメ・漫画・ライトノベルについて連々と
上記の記事を読んでちょっと持ったことをば。
不当に叩かれている、みんなが叩いているものならばいくら叩いても構わないと考えているアンチがいるという、魔法科高校の劣等生のアンチ批判ですね。
俺TUEEEだから馬鹿にされるということの比較対象としてキリトくんがでてきている。
確かにSAOも俺TUEEE作品である。
キリト君のかっこよさを褒め称える作品である。正直ヒロインよりもキリト君が好きなんだ。その反動でアスナってなんか気持悪いよね、みたいな意見の人も多いレベル。
(さすがはお兄様ですのキモウトよりはマシでヤンデレではないけどアスナもキリト君にちょっと依存している系キャラだと思う)
で、結論だけいうとSAOは面白い。
理由なんだけど、キリト君が強いだけでなく、強い自分を認めて欲しいってのが行間からひしひしと伝わってくるキャラクターなだけではないということ。
キリト君の強さが表現される時には必ずその正義感ゆえの行動、みたいなカッコイイところとセットなわけよ。
そしてキリト君は時に敗北する。
でも同じ相手には二度敗北しない。
その強さの描写がかっこよさとセットなわけですよ。
そこから出てくる、滲み出くてるかっこよさがいいわけ。
俺TUEEE作品の肝は、
・強い主人公が何をするか
・主人公の強さを理由とした格好良さを魅せつける
この2点だと思っている。
一方で魔法科高校の劣等生のお兄様は強いのはそうなんだけど、その強さで特に何をするわけでもないというのが辛く感じる。
いや全く何もしてないわけではないんだろうけど、其の強さや凄さの描写と、かっこよさの描写が分離していることが多い。
そのせいで
・強いのはいいが何をしたいかわからん。
・強いのはいいが別にかっこよくない
という自体が巻き起こり、登場人物に魅力がないと思わされてしまうのが辛い。
上記二点のせいで、お兄様を周りの登場人物が褒めまくるのが、お兄様のかっこよさの証明というよりも、作者の自己愛が投影につながっているように思わされてしまう。
そのせいで作者をバカにする種類のアンチが多くなるのだと思う。