ナボコフの文学講義が思っていたよりも良かった
読書猿さんで勧められてたナボコフの文学講義が思ってたよりもはるかに良本だったので。
- 作者: ウラジーミルナボコフ,野島秀勝
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/01/09
- メディア: 文庫
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俺がナボコフの文学講義を知ったのは読書猿が最初ではなっかったはず。
大学で文学の先生に教えてもらったんだったかな。
で、その時は図書館で絶版担っているやつを借りることはできたけど、読みきれなくて返却した記憶がある。
なんといっても自分が読んだことがない本ばかりを題材にして書かれている本だったから魅力的には感じられなかった。
後その時には、本を読むのはほんとうに趣味であって、詳細に理解しようと思っていたわけでもない。
小説の好みも面白い表現を見つけるというよりも、目新しい性格描写、キャラクター、プロットを見つけることに必死だった。
でなんでナボコフの文学講義を読むのか
より正確に文章読み、書き、思考できるようになりたいからだ。
最近はインプットとしての読書だけではなくてアウトプットとして文章を書くことが増えた。
趣味でブログを書くこと自体は多分高校生くらいの時からやっている。
はてなダイアリーが最初の日記で、初音ミクネタを書いたらはてブが2つくらいもらえて嬉しかったことを覚えている。
仕事をするようになって、アウトプットにレベルが求められるようになった。
できないことがたくさんあるせいで、どうやったらできないことができるようになるかを考えるようになった。
仕事に直接関係することを私生活でも練習するのは精神的に厳しい。
ゆえに自分が好きなことで、私生活からリソースを割いても良いと思えることを練習しようと思った。
それが読書であり、文章を読むことであり、書くことであり、思考することだった。
今までの人生で一番時間を費やしていることはというと読書だった
時間をかけているからには、上手になりたい。突き抜けたい。
そういう欲求が生まれるものだ。
だから自分が上達を志すことは読書であり、文章を読むことであり、書くことである
その教材として、ナボコフの文学講義は実に優れている。
なんといってもやっていることはただひたすらに正確に読むことだけである。
それでも、自分がそれまで知ることがないほどに正確に文章を読んで、書く人がいることを知ることができたのは、かなりの収穫だった。
ちょっとした文句
なんでジェーン・オースティンとか題材にするんだよ。どれだけ正確に読めているかを知るために取り上げられている書籍を読もうとしてもジェーン・オースティンだとモチベーションがわかないよ?
わかないよ。。。
こんなものが欲しい
同じ趣旨と内容で日本のものを取り上げた作品も欲しい。。。
あと、ナボコフは英語ネイティブではないはずなので、ネイティブではない言語で正確に文章を読むトレーニングをする方法とかも教えていただきたかったのです。