おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

グレンラガン 8話「あばよ、ダチ公」までの感想

ネタバレは当然のようにあるけど、ここまでの感想。

8話までのざっくりとした感想

カミナが死ぬまで、ということでやはり8話はひとつの区切りだと思っているわけで、そこまでの感想を。

6話、7話で死亡フラグを立てまくり、其の上で8話のタイトルが「あばよ、ダチ公」とくればもうカミナがいなくなるのは簡単に想像がつくが、実際に死ぬシーンを見るまではひっぱておきながら死ぬまではいかないんじゃないの?と思ってた。

あばよ、ダチ公というタイトルである以上、カミナかシモンのどちらかが消えるのは確定事項だったわけで、カミナが消える以上にシモンが消える展開はちょっと考えにくかったかもしれない。

それでも、カミナが死ぬなんてとは思ってた。

というところでこれからシモンがどうなるかについては9話以降の話なんだが、やはりシモンはカミナの亡霊に取り憑かれるんだろうし、そこから開放される成長こそがテーマになるんだろう。

そして8話まではいってみればカミナの話なので、8話までの感想としては、カミナというキャラクアターについての感想としたい。

カミナのキャラクター造詣について

理屈はおいておいて、気合と根性で勝負だ、みたいなメンタル野郎である。それでもその無鉄砲さな勢いに一緒に乗っていけばなんとかなると思えるカリスマのあるキャラである。

シモンにたいして無茶苦茶いって、シモンが迷った時には助けてやる兄貴でもある。
シモンも、兄貴・兄貴と慕っている。

父親がかつて地下から地上へと逃げ出したというか飛び出したことから、自分も上の世界へ、地上へと行こうということをずっと考えている人間だった。

カミナの父親はちなみに地上へといくことはできたのだけど、それで何をなしとげたわけでもない。
いわば負け組で、カミナはその息子であって、いろいろなことはしているものの、何かを成し遂げられるわけではないことも、カミナのオヤジが地上で骸骨になっているところからもそのことは想像ができた。

更に言ってみれば、地下のむらでグレン団を名乗っているカミナというのは、個人としてみれば実力とカリスマをもっていたのだろうが、それでいて世の中や社会の仕組みを変えることができるほどの人間ではない。
端的にいって若さを持て余している人間だった。

だから、大グレン団を結成した後に、シモンに後を託して死ぬのは、ある意味で当然といえば当然の帰結でもあったのだ。

カミナにカリスマと無茶を通して通りを引っ込めさせていた男こそが、シモン

実のところカミナ自体は何かを自分で成し遂げる男ではないということは、上述の通り。
ただ、カミナにはシモンがいる。
そしてシモンには、カミナの無理・無茶を実現させる力がある。

みんなにカミナの腰巾着といって、ちょっと低く見られている男であったシモンこそが実は世界を変える力を持っていた。

だからこそ、カミナの無茶をシモンが実現して、カリスマが生まれる。

で、これからはカミナの影に隠れていたシモンが自分をもっと前に出していかなきゃいけないし、何よりもカミナというとにかく前にだけは進ませてくれる人間がいなくなったことで方向性がはっきりしなくなるグレン団が向かう方向もきめないといけなくなるんだろうなぁ、と。