おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

マッド・マックス怒りのデスロード 感想

初代マッド・マックス監督のジョージ・ミラー監督がまたマッド・マックス作ったよ、という作品。

描写はされるが語られることのない独特の世界観がすごい勢いでゴリ推してくるので、映画館で見ることがたまらない。

多分家でPC画面で見てても今回見た時ほどの感動はなかったことはたやすく想像されるので、映画館に見に行こう。

1回見に行った感想だけど、10回くらいは見たくなるくらい面白かった。

細かな設定について

描写はされるが、説明されないシーンが実に多い。
だからこそ、パンフレットは買えるなら買っておいた方がいいと思う。
自分が見てわからなかったことで気になることはちょろっとブログ内でも補足しておく

ウォーボーイズ

イモータン・ジョーの施設軍団であり、イモータン・ジョーとV8(車のエンジン)を崇拝している。
「V8を讃えよ!」「イモータン・ジョーォォォォ」
イモータン・ジョーは彼らにとっての救世主であり、イモータン・ジョーのために戦って死ねば、その魂は英雄の館へ連れて行かれるという教義を信仰している。

みんな荒廃した世界の、汚れた大気のせいで病気持ちで真っ白な肌である。
とくにウォーボーイズの中でも作品中で扱いが大きく、準主人公とでもいえるニュークスは、もう寿命が近く、マックスの血液を輸血することで生きながらえていた。

人喰い男爵&武器将軍

人喰い男爵と武器将軍は、イモータン・ジョーの同盟地区を支配する代表者たちだ。
人喰い男爵は燃料を管理するガスタウンを、武器将軍は武器・弾薬を管理する弾薬畑の代表である。
人食い男爵と武器将軍のかかわりについては、怒りのデスロード以前を描いた漫画に詳しい、らしい。

人喰い男爵は、イモータン・ジョーに水源の情報を教えることであやわころされそうだった状態から救ってもらった人間で、武器将軍は、イモータン・ジョーの軍人時代の部下である。

イモータン・ジョー

水源の上に作り上げられた要塞の支配者である。
汚れた大気を防ぐためのマスクに、衰えた自分の体を強く見せるための透明なボディ・アーマー。
それに過剰なまでの演技で自分をカルト宗教の教祖に祭り上げている。

息子2人が奇形の子なので、健康な女性に無理やり子供を産ませて健康な跡継ぎをつくろうとしている。
今作のマクガフィンはこのイモータン・ジョーの妻5人である。

あらすじ

マックスは今日もなぜか荒野をインターセプターとともに徘徊している。
荒野を徘徊中、近づくものから収奪を繰り返すイモータン・ジョーの軍団にとらわれてしまう。
囚われたマックスは病魔に侵されているウォーボーイズのための輸血袋にされてしまう。

同時期、要塞の女性大隊長フュリオサが、イモータン・ジョーの妻5人を拉致した。
イモータン・ジョーに率いられたウォーボーイズが、フュリオサたちを追跡するのだが、追跡者のひとりであるニュークスは輸血をうけないと動けない体である。だから、マックスを輸血袋として追撃用の車にしばりつけて出撃するのだ。

というわけで、このイモータン・ジョーとフュリオサ&妻5人の逃避行にマックスも巻き込まれていくというのがストーリーである。

マッド・マックスは見る価値があるないか

マッドマックスに見る価値があるかないかというと100回くらい見る価値がある。
あらすじをざっくり書いたけど、ストーリーは大した内容ではない。
ただ、息をつかせぬアクションがすさまじい。
作中ではほとんど台詞がなく、みんな自分の目的のために動きまわるだけである。
つまりほとんどアクションだけで、物語をすすめていく作品だ。

すさまじいアクションの連続で次々と人が死んでいくのにもかかわらず、やっていることは痴話喧嘩の延長である。
奥さんに夜逃げされた、追っかけろ~ということである。

なのに凄まじく面白いのだ。

ジョージ・ミラーが描写する独特の世界観がアクションのみならず非常に面白いし、アクションの迫力そのものをいや増している。

だって見渡す限り砂漠の荒野で、改造車のカーチェイス、さらに攻撃方法は、爆弾が先についた槍を投げつける、火炎放射をする、車に取り付けた棒高跳びの棒をしならせて相手の車に取り付いて攻撃するみたいな破茶目茶なアクションである。

この破茶目茶アクションが通用するのも、ジョージ・ミラーが描く異様な世界観があってこそである。

マッド・マックスの怒りのですロードの見どころと良かったところ

見どころはアクションと異様な世界観

これについては、あらすじに付属するかたちで結構書いたのでここでは省略。
メインはもうこれがあってよかったという点になるヒューマンドラマについて書きます。

ヒューマンドラマがしっかりしていてよかった

個人的に良かったのは狂った世界でアクションヒャッハーな話なのだけど、そこにヒューマンドラマが不在なのかというとそうではなく、かなりしっかりとしたヒューマンドラマが存在していることである。

イモータン・ジョーの洗脳から自由になり、自分の道を見つけ出すニュークスしかり、独裁者を打ち倒すフュリオサしかり、である。

またマックスがあくまでぶっきらぼうなお人好しであることもよくわかるいい映画だった。
フュリオサから最初にウォータンクを奪った時にはイモータン・ジョーの花嫁たちを置き去りにしようとしていたのに、最後には一緒にイモータン・ジョーを打倒を手伝ってくれるのである。

しかも、イモータン・ジョーを倒したあとにはシタデルからさらりとまた離れていくのがマックスのヒーローである所以である。
そこで一緒にシタデルにすむのでなかったら、別行動をするときに見捨てたって一緒なのに、フュリオサたちにイモータン・ジョーを倒すという選択肢を示し、実際にイモータン・ジョーを倒すための手伝いまでしてくれる。
いいやつだ。

最も、底に至るまでに自分のせいでイモータン・ジョーの花嫁が死んでいるので、そのことが心に答えていたのかもしれないとは思うが。
#作中でマックスはかつて自分が救えなかった人間の妄想にとらわれ、何度となく苦しむ

ニュークスと赤毛妻の初恋

作中で最も成長した人間は多分ウォーボーイズの一人、ニュークスである。
でてきたときにはもういますぐにでもイモータン・ジョー様のために死にたいですってキャラだったんだけど、自分にたいして同情してくれるイモータン・ジョーの妻の一人、赤毛の女の子に初恋をして少しずつ変わっていく。
カルト宗教にハマって自分を見失った人間が自分を取り戻していく話、とでもいうのか。

ニュークスのキャラ自体が結構調子にのったりして可愛いキャラなのがまた良かった。
マックスと共闘して、フュリオサを倒したとに速攻マックスに裏切られて?気絶したりとか味がある。

魅力的なモブたち

モブの多くが魅力的である。武器将軍みたいな名前ありキャラが魅力的なのは当然だが、名前のないようなストーリー上で何も意味のないモブも魅力的。

そのモブ軍団のなかでも一番迫力があったのは、イモータン・ジョーを称える?楽団の一人、赤いつなぎをきた盲目のギター引きである。
なんと、彼のギターからは音だけではなく火炎放射まで出るのだ。
しかも戦場のまっただ中で自分をバンジージャンプのヒモみたいなので吊り下げて車のまえで戦うことなくひたすら曲を奏でる。

なんかもうめんたま転げ落ちそうなくらいかっこよかった。
ウォーボーイズ人生、楽しそうじゃんって勘違いしそうになるくらいかっこよかったのである。

最後に

とにかくアクションに異様な世界観、それにその世界のなかで登場人物がそれぞれの理屈で動いているんだ、脚本の要請で強制的に動かされているわけではないんだ、となるしっかりとしたヒューマンドラマが最高の映画でした。

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