おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

Fateの作品派生が多すぎて何がなんだかわからないのでちょっとまとめてみた。

Fate/Grand Orderがすごい人気になりまして、Fateが2017年になっても新作映画できたりする異常自体です。

遊んでいるファンのオタクも今更Fateかよ、ということにはある程度自覚的でFGO新参はFGOの元ネタがFate/StayNightだとわかってない
とかそんなのがTwitterにも書き込まれてますね。

自分の中での整理も兼ねてちょっとFateのこれまでの経緯を自分の知識でざっくり書いてみたいと思います。

ゲーム

1.Fate/StayNight
→実際に発売されている作品としてはこれが最初。(この作品を作るにあたってセイバー、士郎の性別が逆転しているプロトタイプがあったという話)
2.Fate/hollow ataraxia
→1.Fate/StayNightのファンディスク。StayNightはエロゲだったので、エロゲにはつきもののファンディスクというやつですね。


3.Fate/Extra
→一気に怪しくなってきました、Fate/Extraです。月上のむーんセルとかいうところにあるスパコンが作った電脳世界で聖杯戦争をするやつ。
ネロとか玉藻の前、ロビンフッド、フランシスドレイクみたいな人気キャラの初出はこれですね。
Fate/StayNightからはアーチャー(シロウ)とかギルガメッシュが再戦します。

Fate/EXTRA MOON LOG:TYPEWRITER I【書籍】

Fate/EXTRA MOON LOG:TYPEWRITER I【書籍】


戦闘システムがゴミクズなので、人気がでなくこれだけのドル箱作品を任されたにも関わらず制作会社は死にました。
DWですら生き残っているのにどういうことなんだこれはって感じですね。
この時点でキャラゲー臭がすごかったんですけど、FGOでは更にキャラゲーとして進化しており、キャラゲー路線は一応正解だったのか、といまから振り返るということができます。

4.Fate/UnlimitedCode
Fateの格ゲー。いつごろだったか忘れたけどたしかにゲーセンで稼働していてそれなりに感動した記憶あり。
ただ、新ストーリーを展開したりするような話ではないです。
月姫におけるメルブラになりたかったようだがなれなかったようです。蛇足ですが、月姫メルブラは、2017年現在なんとSteamで販売されており、それに伴いネット対戦が成立します。

5.Fate/Extra CCC
→Extraと同じ設定の2回戦目という感じ。
FGOのメルトリリスイベントはこれの延長線ということですね。殺生院キアラとかいうキチガイキャラがでてくることで有名という認識。
ExtraとCCCはかってはいるもののゲーム部分が劣悪すぎてやっていない、というのが正直な現状です。辛いです。

Fate/EXTRA CCC VOID LOG:BLOOM ECHO I【書籍】

Fate/EXTRA CCC VOID LOG:BLOOM ECHO I【書籍】

以上はFateと名前がつくゲームを適当にかきあげてみました。

小説

1.Fate/Zero
虚淵玄によるFate/StayNightの前日譚。
なんだかんだ文句をつけたくなるところはあるものの、衛宮切嗣とセイバーは一言しか話をしたことがないといったような滅茶苦茶な設定をこんなにも上手に拾っているのはさすがとしかいいようがないところ。

2.Fate/StrangeFake
成田良悟によるFateのパラレル?ココらへんの立ち位置が実は俺にもわかってない。
出てくるサーヴァントはエルキドゥあたりがFGOに回収されているキャラ。
成田良悟がそもそも小説家として優れている問こともあり、多分Fate/Zeroとこれが一番おもしろい部類になりそう、というのがレビューを見ている限りの話。

3.Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
桜井光が書いている。奈須きのこが学生時代に暖めていたFate/StayNightの元ネタ。
FGOにもここ出身のPrototypeセイバーが実装された。

4.Fate/Apocrypha
→アニメ化しましたね。なんで外伝作品のなかでもトップクラスにどうでもいい作品の一つがアニメ化するかは謎。ライターは東出祐一郎という元エロゲライターですね。
あやかしびとは面白いけど、あやかしびと一発屋さんとう印象が切れない。

アニメ化して言うだけあって、サーヴァントのキャラは立っているきがする。ジャック・ザ・リッパーフランケンシュタイン、モードレッド。
マスターも獅子GOさんとかなんかキャラはたっている。でも立ってないキャラとか90年代的テンプレすぎるキャラがでてきたり、そもそも話が全体的にだるかったりと問題がある。

アニメ

Fate/StayNightは3つのルートがあるゲームで、アニメ化する際にもどうしてもそのルートのなかからいずれかを選んでアニメ化することになる。
(あまりにも各ルートの話が違いすぎて全部のルートから設定を拾ってどうにかすることはぶっちゃけ不可能である。)

1.Fate/StayNight(ディーン版)
Fateルート(セイバールート)のアニメ化。
アーチャーのポーズが非情にかっこいいことで有名で、FGOにもそのポーズは逆輸入された。
ストーリーがぐちゃぐちゃでだるかったり、セイバーと士郎のセックスシーンを謎のドラゴンで穴埋めしたりして、わけがわからないことで有名。
まぁ、全般的に糞。

2.Fate/StayNight(制作会社はufotable、通称、UFO版Fate
UBWUnlimited Blade Works、凛ルートと言う名の士郎ルート)
凛ルートのアニメ化。空の境界の劇場アニメ化を勤めたufotable版によるアニメであり、非情にクオリティが高い出来になっている。
感想も型月ファンの評価は非常に高く、ここから入ったファンにも悪くない評価をもらっているようです。
ただ、ここから入ってきたファンにはつたって話をしてばかりで全然戦わずつまらないという評価もあるようです。まぁ、奈須きのこってそんなもんだから。「

3.Fate/Zero
虚淵が書いた外伝であるFate/Zeroのアニメ化。
ここで女性ファンがたくさんついたこともあり功罪両方ある作品だと思う。いまのちょっと個人的には物足りないFGOの路線を確定させた作品だと考えている。l

出来はなかなかよく、ケイネス先生のようなアニメ化映えするかっこいい技を持っているキャラをアニメでヌルヌル動かしたことはかなり評価できると思います。
全25話でAmaoznPrimeで見れるからよろしくね!(2017年9月現在)

4.Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
漫画化がさきかな?Fateの薄幸ロリ、イリヤを主人公にして諸々の設定をゴリゴリ練り直したロリコン御用達アニメ。
正直、士郎よりも年上であることにも存在価値があったはずのイリヤがなんかただの士郎の妹になっていて違和感があるやつ。
まぁ、イリヤが士郎よりも年上である設定はエロゲ特有のこの作品の登場人物はすべて18歳以上であり~を回避するためだけであって、妹ポジションそのままでいいや、全年齢ならという制作側の都合があるのかもしれない。

ただ、HeavensFeelのラストとかを考えるとイリヤは士郎のお姉さんであることに意味があると思うんだけどなぁ。
ちなみにプリズマ☆イリヤには2期3期がありますが、蛇足なので省きます。

5.Fate/Apocrypha
いま放送中のアニメ。登場人物がひたすら多く、アニメ化向きのタイトルではないがキャラクター人気が高いためアニメ化した。あるいはきのこのエロゲ業界人脈のせいかもしれない。
ライターはいまは腐っているがあやかしびとを書いていた頃は実際輝いてた。あやかしびとをやろう。Apocryphaは忘れよう。

6.Fate/StayNight(制作会社ufotable
桜ルートのアニメ化。ufortable製作の劇場アニメ化で3部作になる予定。2017年10月が第一部の製作です。)
桜ルートはエロゲ時代トップクラスに評判が悪いルートでそれでいて、3ルートのなかで一番長いルートというなかなかのものでした。
評判が悪い理由としてはストーリーが長ったらしくて人気がないというのも零ではないと思いますが、それよりも登場人物の行動が気に食わないというものが多かったです。

その当日はインターネットでは流行っていなかった表現でしたが、言ってみればポリティカル・コレクトネスではない、ということでしょうか。
登場人物のなかに正義の味方というか正義を標榜することが許されるような人間は誰一人としてでてこないですからね。みんなそれなり悪いことをしながらハッピーエンドはどう考えても無理な方向に物語は突き進んだのでした。みたいな感じ。
さらにいえば、このルートが長すぎたせいでイリヤルートは滅びたんだよ。
イリヤルートが欲しかった。