おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

され竜 20巻の感想

アニメが2018年に延期になったされ竜20巻の感想です。


アニメは延期になっているけども、原作は順調です。一時期新刊が本気でエターになったかと思う程度には新刊がでなかったが、なんか最近は順調に出ていますね。

虎目と猫目の話から。。。

虎目と猫目の正体がバレたことからミルメオンが動きはじめ、宙界の瞳をめぐる動きが激化していく流れの中での20巻です。
宙界の瞳のアシストをうけ、他の宙界の瞳を集め始めるギギナとガユスですが、やはり踊る夜などの強敵がわちゃわちゃでてきてなんともし難い感じに。。。

相変わらず革命とか国家が崩壊したりとか好きな先生

レメディウスと砂漠の独裁者、ピエゾの話とかもありましたけど、浅井ラボ先生はすぐに国家の崩壊とか革命とか持ってきたがりますね。

独裁→革命→もっとひどい独裁国家に!とか他国の介入で人が暮らせない世界に!みたいな展開がお好き。
現実的といえば現実的なストーリー展開であり、皮肉が好きな先生的にはやりたいことなんでしょうが。「

ハイパーインフレバトルの行方は?

ギギナはまぁ、強キャラ設定を持っているがゆえにいいのですが、強キャラというよりも努力でなんとかなるところまでは頑張ったからは後は小狡い感じで頑張るぜ、のガユスはどうなるんでしょうか。

基本的に強キャラがでてきてギギナとガユスは辛勝する展開を続けているされ竜ですが、最近では強すぎる格上がでてきすぎて全く勝てない展開も珍しくなくなってきています。

そのたびに他の強キャラと共同戦線を引いて勝ったり見逃してもらったりしているのですが、最終的には宙界の瞳パワーで強くなったりするんですかね。うぇー、似合わない、似合わない。
宙界の瞳自体は初期プロットから存在している設定なんですが、浅井ラボ先生はきっちり落とし所を決めた上でこの作品をすすめているかは若干謎です。

まぁ、一つ言えることは強キャラはどんどんでてくるけど、どいつもこいつも人間性に難があるからそこをついて、ガユスがセコく勝利する展開が相変わらず続くのでしょう。

新しい咒式

胡散臭い咒式がまたでてきましたね。
超定理系の咒式は基本的に胡散臭さがすごいっすよね。法廷のゴゴールの裁判もわけがわからないし、ワーリャスフの条件が合う人間を塩の柱にする咒式も意味不明。
あとミルメオンは無双するが、なぜ強いかはわからず。

ガユスがパズスー改良版を使ってたのがちょっと面白かったですね。核融合ばっかりしてたからな、ガユス。ひさしぶりの気化爆弾だったのではないでしょうか。

ガユスが化学系の咒式を使う、というのはこの作品のなかでもなかなか渋い設定で良いと思います。やっぱりできることがすごい多いですもんね。
一方でガユスくんは光学系咒式が使えないということが明らかになってたましたね。ミラージュが使えたら楽なのに、と罵倒されていたので間違いなんでしょう。」

大きな物語の行方

大きな物語で考えてみた時、謎の本を手に入れること以外は何もしていない20巻でした
20巻でやったことが無意味とならないようにするためにはどうしてみたところで、本に宙界の瞳の秘密があった/つぎの宙界の瞳の場所が書いてあった、とでも
しないと納得感がないので、21巻ではおおきく物語が進むことを期待しましょう。

戦闘描写や心理描写が好きな作品なので、そこまで物語が大きく進展しなくても楽しいし読んでしまうのも確かなんですがやはり物語にはきっちり進んでいってほしいものですからね。