のりりん 11巻 (最終巻) 感想
のりりん11巻、発売日が2015年4月23日ということで、11巻を読みました。
11巻で物語はおしまい、ということで長いこと鬼頭莫宏先生、お疲れ様でした。
あと地味に紙とKindleの発売日が同じって好感もてます、なるたるのKindleオナシャス。
- 作者: 鬼頭莫宏
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: コミック
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自転車ネタはあまりなく、ストーリー部分がメイン
11巻では、自転車ネタはあまりなくストーリーネタがメイン。これまで伏線として張られてきた人間関係の謎がとけたり登場人物の気持ちがわかったり、ということがメインです。
なんで主人公が自転車を嫌いなのかも明らかに
主人公がなんで自転車が嫌いなのかも明らかになりました。
主人公のマリコは28才なわけですが、高校生時代の好いた腫れたを実はいまだに引きずっていた、という話でした。
11巻で出てくる三ツ渕という、いまはプロのロードレーサーをやっている人間が原因で、なんどか名前がでてきたオヅなる女性を巡った恋の三角関係を高校生時代にしていたようですね。
どこまでも若いなぁ、というエピソードで、偶然の流れから三ツ渕とオヅが付き合うことに(主人公の、マリコのなかでは)なっていたのに、三ツ渕がロードレースのためにオヅをすてて、ヨーロッパにいってしまったことが原因でした。
別に、オヅと三ツ渕が使うのなんのもお遊びの一種の戯言だったはずなんですけど、マリコさんがめんどくさい性格だからそうなった、ということみたいですね。
また主人公が死ね死ねと口が悪いのも実はその好いた腫れたの三角関係の一人、三ツ渕が関係の口癖を主人公もまた真似ていた、ということで、11巻になってようやく登場したわりにはこの三ツ渕がすごい重要キャラでした。
りんちゃんがすきなのはやっぱり...
まぁココらへんはネタバレありありなのよ、でもみんなが想像していた通りということでマリコさんでした。
色々と因縁というか過去の話が絡まってきている構造なのは面白い。
りんちゃんが実家が博多と関係ないのに博多弁なのは、博多弁でいじめられてる子がいたからで、主人公の口が悪いのは、三ツ渕が口が悪いのをかばって?で。
しかも、りんちゃんが小学生のころパンクを直して助けてくれた高校生のお兄さんは主人公で。
主人公が自転車に乗り始めたのは、車が免停になったからだけど、その免停になった理由というのが三ツ渕の真似して死ね死ねいってたせいでウジヤなる現警察・元いじめられっ子?に絡まれたせいで。
という風に見事に各イベントが他のイベントと絡み合っている話になっていて、同時にりんちゃんと主人公もまた絡み合っているという風になっていました。
こういうのは作者がそういう風に設定にしたからというご都合主義であるのは間違いないのですが、ある種徹底したご都合主義感は楽しい。
やはりいつまでも地元の人間関係が続いているのは気持悪い?とおもってしまった
マイルドヤンキーと言う言葉が脳裏をちらつくのですが。。。
高校生の頃の人間関係に、社会人になって28才にあっても取り込まれてるというのにもちょっと違和感があったり。
でも、あれか。
オヅと三ツ渕某の因縁で自分は幸せになってはいけないんだ、と足踏みしているというのは高校生の頃異性にもてなかったら、いつまでたっても自分に自信が持てないみたいな話と同じか。
そう考えると、みっともない話ではあるが、特別な話ではないとも言えるかなぁ。
物語のラストについて
物語のラストでは別にりんちゃんが主人公に告白するわけではない。
ただ、その日が近くやってくるだろうこと、そのことを楽しみにしていること、そして自転車に載るが楽しくて仕方ないのだ、ということを再確認して、終る。
りんちゃんママが病気で自転車に乗れないうんぬんも好きすぎて趣味にハマると子育ても忘れちゃうみたいな、ちょっとアレな心の病であることも明かされて。。。
なんというか、鬼頭莫宏が色々と伏線を張ってるんだからちょっと、後味が悪い話をやるんだろうな、という読者の期待を良い意味で?裏切るエンドとして、なんかさわやかな作品として終わった。
しかし総合的に見ると、自転車マンガとしてはかなりの傑作ではないだろうか。
自転車にのる上で気をつけたいことが色々と乗っているし、何よりも、大会がメインのファンタジー色の強い作品ではないところがすき。
テニスの王子さまをよんでもあまりテニスのことがわからないように、弱虫ペダルをよんでもあまり自転車のことはわからなかったりするのだ。
かもめ☆チャンスとかそこら辺どうなんでしょうね。
自転車入門マンガという意味では萌系?でちょっとひとを選びそうだけどろんぐらいだぁすなんかがいいのかもしれない。読んだこと無いけど。
あと、同人誌のほうのロングライダースも気になってます。
同人誌だから同人ショップいくかAmazonしかねーんだよな。
境川CRの飯田牧場においてあるからいってアイスクリーム食べるたびにちょくちょく読んで入るんだけど。。。
ロングライダーとろんぐらいだぁすはこちら
- 作者: Ab,いしこう,ばんざい,baru,からたろーぶちょー,けーず,たぴも,お魚ちゃん,44,14,あきばっくす,そりむらようじ,アザミユウコ,松本規之,なぐも。,佐々木少年,ナイロン
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