バイオーグ・トリニティ 新刊、7巻の感想
7/17日に出た新刊、7巻の感想。
- 作者: 大暮維人,舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/07/17
- メディア: コミック
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フミホが恋愛をすると、世界が壊れるとかいよいよわけがわからなくなってきた。
文字を純粋に追う分には理解可能だけど、文字通りに理解する以上のことができない、というか脳みそが痒くなる、というか。
6巻でウラノスが大量のバイオーグを吸い込んだバイオーグでその分大量の命を持っているから、ちょっとのことでは死なないという設定があったのを思い出したのですが、今回は藤井にもというか総てのバイオーグにはその不足が当てはまりそうというところです。
あらすじ
6巻からの話の引き続き部分。ウラノスが、学校にいるバイオーグハンターを撤退させないと、皆殺しにするよと宣言してたことを踏まえて戦いが始まる。
そして、その戦いが始まるに身辺整理をする藤井くん。
遺書を書く兵士みたいで悲壮感が漂う感じになる。
世界を変える前に自分を変えなきゃ、とホサの後押しもうけつつフミホに告白をする藤井。
告白の行方、そしてバイオーグたちの戦いの行方はどうなるのかしらん、というところでネタバレはありありで書くことにしているのがですが、あらすじとしては一応伏せます。
ホサがフミホを好きなのは小学生の時から
藤井が告白することを後押ししてくれるホサだけど、
バイオーグハンターとしての任務に、フミホを好きになることがあったが、そもそもホサはフミホのことを好きでした、という話だった。
小学生のころから好きだといっているのに、藤井の告白を後押しして見守ってくれるほさ、いい人すぎるなぁ、と思うった。
しかしこのあたりはもう少し話がすすんでキャラの掘り下げが進むとホサは何かしらの想いがあって、見守るだけのモードになっているという話がありそう。
そうであれば話のなかで、ホサが積極的にフミホに関わっていく展開もうまれそう。
極子が藤井のことを好きだと明確にしていることが物語的にどうなるかも木になっているので、ホサとフミホの話がもっとでてこないのかな、というのが気になります。
ホサと藤井のダブルタッグでの戦闘
藤井がバイオーグを倒して、吸い込む。
そして、吸い込んだ穴の中では、ホサがさらにバイオーグを倒して、藤井の中の「穴」に打ち込む。
そんなホサと藤井の共闘がはじまりました。
この藤井の中にある「穴」が、多分フミホにとってのバグ穴的なやつなのかな?
体がないから、世界が滅びてもその次の世界に逃げ込める、だからフミホに肉の体を与えるという話だったので、フミホの体を新しく用意することでフミホを逃げられなくして、恋愛の結末を見届けさせるということだ。
ただ、恋は人を変える、といっている恋というのが文字通りのものなのか、比喩表現でまだまだ何かしらの含みがあるのかはわからないのだが。
リグルは2300万の命を持っているということの意味もちょっとわかってない。
バグ穴に2300万人とり込みました、くらいの意味でいいんだろうか。
藤井が怪我を治すのに、30人分くらいの命をつかった、という表現をしていることからも、他人を取り込んだバイオーグは、その取り込んだ人間の命を使って怪我を直したり生き返ったりすることが可能、ということでいいのだろうか。
そうなるともう、2300万の命を持っている敵とかわけがわからないねぇ。
そもそもウラノスが数億の命を持っているというところからスタートするわけだから、それをどうするのかって問題がある。
烏天は、その数億の命のうち、1つ以外削りとってやるといってたので、ウラノスの命を削ることもやることとしては残っているのだろう。
同時にフミホに体をつくるののには、数億の命が必要という話もあったので、ウラノスの余計な命は全部藤井のバグ穴のなかの穴に突っ込まれて消費されるのかしら。
世界は何度も作りなおされている?
恋愛をすると女の子は、というよりも人間は変わる。
それまでの人間は死んで新しい人間になる。
ただ、フミホは世界そのものだから、フミホの急激な変化に世界がついてけないんです、ということみたいです。
そのフミホに新しい体を作りにげられないようにするということが話されているけど、フミホが逃げることが可能なのは、体がないからなのだろう。
でも、世界に穴が開くのはフミホのせいばかりではないみたいだから、体をもって世界から逃げられなくなったフミホは、世界の膜に穴が開くとどうなるのかしらん。
ホサVSリグル
2300万の命をもつリグルとホサの戦いが藤井の体のなかではじまるぜ、というところでひき。
5秒で内側からつぶしてやるっていった時点で2秒で~が口癖のホサと衝突することは、まぁ予想がついてましたね。