おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

業物語感想

西尾維新の新作。
物語シリーズはおしまいにするといってた気がするがどんどん出るので仕方なく購入。
西尾維新については全巻揃えて読むことにしたので、脳みそがとろけているような状況で新作がでれば買うし読む状況だ。

ただ、戯れ言のスピンオフだけは目を通しきれていないのが実際だけど。
あと、傷物語の映画版の特典のじゅんビルドとか。
ああいうのも、またちゃんと単行本にならないのかな?
冊子をオークションで購入するのも、めんどくさいのですが。。。


とりあえずネタバレありありの感想。

本の構成はいくつかの短編に分かれている総集編的なやつ。
1は、忍の過去の話。どうやって吸血鬼になってキスショットアセロラほにゃららになったか、の話でかなり面白い部類でしたね。

2は、火憐ちゃんの話。
月火ちゃんよりも火憐ちゃんのほうが可愛いと思います。
で、自分を見つけに山に修行に行く話。
火憐ちゃんを助けるためにいろんな格好ででてくる忍がかわいい話でもあるし、阿良々木くんの過保護ぷりが微笑ましい話でもある。
話の構成やら筋やらには特段何もないので、もはやこのはあたりはディテールとキャラクターの魅力で読ませている段階。
ちょっとつまらないというか話がだれているとか言われがちなやつですわ。

3は、委員長こと羽川翼が海外にめめを探しに行く話。
アロハシャツのおっさんを探すために命をかけるとは、アララギ君という好きな人なためとはいえ、話的にどうなんでしょうねぇ、という感じ。
ドラマツルギーとかいう懐かしいキャラクターがでてきていたが、このタイミングの技物語は映画版傷物語を意識しているところもあるんだろうからしゃーないっちゃしゃーない。


1.の話ではある、忍の過去の過去話はめちゃくちゃな荒唐無稽な話で好きでしたね。
童話チックなところを意識させる、本の装丁にもなっていて、ふわっとした話になっていてよかった。
ふわっとした、訳の分からない話が最近自分のなかで好きな話なんだな、ということを再認識できたのも良かった。

美しいお姫様が外見の美しさではなく、内面を見てほしいと思い、内面が外見のように見えるようにしてもらった内面が美しくて、もっと一人の人間として見てもらえなくなるというわけのわからない皮肉なお話。

かわいいは正義ではないが、美しいは暴力みたいな話でしたが。

物語シリーズ全体でみると、メインのストーリーではなくショートショート的な話だったのでスラっと読めたけど、個人的にはこういう番外編めいた話があまり好きではなく、本編を早く更新してくれいとなりました。


良かったところ探しというところでは、忍のキャラ付についての説明があったところとかかな?
ライトノベルにでてくる特徴的な口調のキャラ、というのもそういうものだからと言われればそれでおしまいでいいんだけど、それでもなんか理由付があったりすると嬉しいかなというのはあるので。