おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

ゴールデンカムイ10巻 感想

ゴールデンカムイの10巻のKindle配信が始まったので、読みました。

白石が脱走する巻。
白石、杉本にビビりすぎていて、鶴見中尉に捕まったママを自分で選んでしまう、という厳しい状況ですが、身を呈して白石を守ろうとする杉本にほだされて帰還。

杉本のキャラはなんとも言えないですね。
他の囚人たちや金塊狙いの兵隊さんほど、とりあえず殺してしまえ、思考はないものの杉本基準の殺すやつになった途端にすごい勢いで殺しに来る。
白石でなくとも裏切ったら殺される夢を見ちゃいそうです。


アイヌネタで面白かったのは木の皮を剥いで船を作るところでしょうか。

あんなので急流渡りできる船ができるのかよ、とアイヌの智慧にびっくり。

巻末にたくさんアイヌ語なんかの参考文献が乗っていますが、週刊連載なのにきちんと文献にあたって調べているあたりがゴールデンカムイのいいところかもしれないですね。

ちょっと明治変態列伝になっていて、登場人物の癖が強くてキライな人は嫌いそう、という問題がありますが。
ある程度好みがわかっている人でもないと、勧めづらい類の漫画になっちゃっってます。