おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

ヨルムンガンド



オペレーション・アンダーシャフトが明らかになりました。


7巻の見せ場はアールの死と、ココの復讐。
アールがスパイだとわかってもひきとめようとしたココの心情。
自分がスパイだとわかったらお嬢は迷わずに自分を殺すだろう、といったアールの心情。
でも一方でアールはココがいつも笑顔でいる下には年相応の女の子としての感情も持ち合わせているといってるんですよね。
さらに、ヨナをココが雇っている理由がわかりました。(なんだかんだいって少年兵を雇う必然性がわからんでしょう。)
ココはある意味では化物になりつつあるが、そんな自分を部下が見限ることも恐れている。ヨナは化物になりそうな自分にたいするリミッター、枷だというのです。
化物になること、仲間に裏切られることを恐れる感情はとても人間らしいものなのかもしれませんが、アールの復讐にココが選らんだ手段は化物のそれだったのではないでしょうか。(7巻で一番の見所のひとつです。)

天田南博士(ちょっと前に出てきた蝶が大好きな博士)とココは同時に化物になるだろう、というブックマンの発言が伏線になっているようです。

また、ブックマンが繰り返し発言した「打ち上げたロケットは何本目だ?」という発言の意味は明らかになるのでしょうか?
個人的には殺した部下の数だと思っているのですが。

ブックマンはアールと別れる冒頭のシーン、さらにアールの墓参りを行うシーンでこの発言をしています。
最初の発言はヘックスがココの部下を殺そうすることを見越しての発言で、アールの墓参りのシーンでの発言はアールが死んだことを揶揄しての発言だと思うからです。

オペレーション・アンダーシャフト、天田南博士など複線の広がる7巻でしたが、早くも8巻が楽しみです。