象徴の力で深層意識を刺激する 「深層意識の操作 魔術」 著ルッツ・ミュラー 感想
出版年1996年10月10日
心理学に秘教、オカルト体系をミックスさせた本。
深層心理学、とくにユング心理学をベースにした本です。
既存の宗教、秘教、オカルト(錬金術、占星術、曼荼羅、ヘルメス=メルクリウス、象徴)といったものを使い、如何にして深層意識、
トランスパーソナルな領域から生き生きとした力を引き出すか、自分自身を見つけるかといったお話。
社会の重圧に負け、自分が何を好み、何を嫌うのか、一体自分はどういう感情をいだいているのかさえ見失ってしまいそうな人におすすめ。
特に象徴の話は大変ためになります。
日常生活の中にどれだけ大量の象徴を見出すことができるかに気づけば、人生が一変するかのような経験ができるでしょう。
何百年、何千年もの間続いた宗教やオカルトはここ100年の心理学より遥かに人間心理に関して詳しく、また、その実践的な利用に関する
造詣も深いことがわかります。深層意識の操作 魔術 ルッツ・ミュラー
また深層心理と向き合う際だれもが陥りがちな自我の肥大、といった問題に対して常に警告を発してくれてもいます。
此の本を読めばオカルトに対する考えもまた一変するのではないでしょうか。