おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

映画 ガタカ

 一昨日くらいにガタカみました。
 生まれきた瞬間から遺伝子操作や遺伝子検査でだいたいの将来がきまる社会で、遺伝的欠陥のため、心臓病を抱えて生きる主人公。しかし宇宙飛行士になるという夢を諦めきれず遺伝子的超人のDNAを語り宇宙飛行士になるという話。

 生まれてきた瞬間からその人の可能性が限られてる社会というのはどういったものなんですかね。そのなかで超人として生まれてきたはずなのに抱えきれないものを持って生きていくというのは更にどういったものなのか。
 ジュード・ロウ演じる遺伝子超人のラストシーンがなかなか衝撃的でした。後味の悪い話だというふうに捉えるひともいるようなのですが、個人的にはかなりさっぱりした終わり方であるように思えます。
 生き方としてはかなり自意識過剰でなんかをこじらせてしまってるなぁという感じですが。

 あと個人的に見どころだとおもうのは作中で起きる殺人事件の行方ですね、主人公は遺伝子検査レベルでは暴力性ありとなっている。殺人事件では主人公の夢を遮る人間が撲殺されて問題になり、視聴者にも主人公が殺人犯なのかあるいはそうではないのかがわからないというようになっています。この映画のテーマにひとの可能性があるとおもいます。主人公は遺伝子に縛られて殺人を犯してしまっているのか、あるいは遺伝子レベルでは暴力性のない人間が殺人事件を犯したのか、そこをどう表現するのかが非常に面白い。
 犯人と疑われた主人公が逃げるために捜査員を殴りつけるシーンはだからこそ、かなり重い描写です。主人公に遺伝子レベルの暴力的傾向がありその結果として殺人事件を起こしているのではないかとう思いを想起させてしまうからです。

 ラストの尿検査をする医者とのやり取りを見るとガタカではひとの可能性は無限である、とまでは言わなくても簡単に見通せるものではないということを言いたいのではないかなと思います。
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