おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

Dクラッカーズ

富士見ミステリも廃刊になって絶版になってたっぽいけどファンタジアから復活したお(^ω^)

まずはじめに富士見ミステリってレーベルだけどぜんぜんミステリしてないってところを教えておかないと詐欺くさい 作者はBBBの人って言えばぴんと来る人もいるかもしれないけどどんどんジャンルとしてはファンタジーになってる 富士見ファンタジアからも出てるからよろしく
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Dクラッカーズ〈1〉接触‐touch (富士見ファンタジア文庫)
あざの 耕平
富士見書房 2007-05
おすすめ平均 star
starBBBより面白いんじゃない?
starきたきたv(`∀'v)
Dクラッカーズ〈2〉祭典―ceremony (富士見ファンタジア文庫) Dクラッカーズ〈3〉決意‐resolution (富士見ファンタジア文庫) Dクラッカーズ〈4〉乱‐rondo (富士見ファンタジア文庫) Dクラッカーズ〈5〉追憶―refrain (富士見ファンタジア文庫) Dクラッカーズ〈6〉王国―the limited world (富士見ファンタジア文庫)

あらすじ
アメリカから帰国した姫木梓はかつての幼馴染物部景が若者の間ではやっているドラッグ「カプセル」のに関わっているのではないかという噂を聞きつける
7年前、つまり梓がアメリカに渡る前とはあまりにも変わってしまった幼馴染、また、「カプセル」にまつわる不可解な噂、「王国」「悪魔」「無慈悲な女王」
「カプセル」、暴力が錯綜する光の当たらない闇の世界で梓が見た世界、今幼馴染がその身をおく世界とは・・・
以下ネタばれあり BLACK BLOOD BROTHERS (BBB)の作者のBBBの前作
Dクラッカーズの元となる短編が作者のデビュー作
作者、あざの耕平さんのブログ、あざログ(http://azanoblog.blog35.fc2.com/
あとあざの祭りとか(http://www.azano-festa.jp/

あざのさんらしいと言えばあざのさんらしい作品なのだが手に取って読んだ人はまず、主人公の暗さにびっくりするはずだ
クールとか落ち着いてるというより根暗、そんな言葉がぴったり
作中でも結構主人公を根暗という言葉で表現してたり
姫木梓視点で物語が進んでる間はいいが、物部景視点で物語が進みだし、心理描写がはじまるともうびっくり、引きこもりで根暗な人もびっくり
引きこもりと根暗とを絶対身につけてる俺もびっくりの暗さだよ
物語のキャラクターってのは行動だけを引き出してみれば驚くほど根暗なキャラクターと暗いキャラクターもある程度いるはずだが心理描写まできっちりここまで暗い描写が出てくる作品は初めて読んだ
また、暗い描写をいわゆる自虐ネタで笑いを取りに行く、みたいな感じに描写するんじゃなくてキャラクターとしっかり向き合って描きだしているのはとてもすごい

BBB読んで面白かったと思った人はまず問題なく楽しめると思います
逆もまたしかり、ですDクラッカーズ読んで面白かったと思った人はぜひBBBも読んでください