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おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

時代劇なのに、登場人物が当然のように現代の価値観で行動する作品はちょっと。。。

超高速参勤交代、みました。
ドタバタコメディにちょっとシリアスな人間劇もありありですよ~みたいなお話。

あらすじ

通常では8日かかる参勤交代を5日でするように幕府に命じられてしまった主人公の殿様があの手この手を使って高速で参勤交代をカマす話。

なんで邦画は涙あり、笑いあり路線になるんだろうか

全体としては面白い作品だったんですが、どうして邦画というのはこの涙あり、笑いありというのが好きなんでしょうかね。
もともとB級作品系列なのかもしれないけど、それにしてもこのチープな類型が多いことにはちょっとがっかりします。
涙あり、感動ありの部分があんまりにも感情移入しづらかったりするんですよ。

江戸時代の価値観に現代の価値観から啖呵を切る主人公たちは、もうやめて!

NHK連続テレビ小説で戦争を扱う時もそうだけど、なぜか主人公たちは現代の日本人的価値観から戦争に反対したり、身分社会に反対したりする。
この展開、とにかくチープだから許して欲しい。

別に時代劇にかぎらず、なぜか異世界ファンタジーなのに主人公たちだけ現代社会の価値観から、現地人を裁く話も見てて辛いものがある。

その世界にはその世界の価値観がありそうなもので、登場人物たちもその世界の登場人物たちであればその世界の有り様にしたがうほうが、グッと自然なものなのに。。。

あえて現代的価値観でその世界の価値観を壊すならその事自体を売りにして欲しい

さらにいうと、現代的価値観で啖呵を切って、そのことに周りの人間が感動したりするのはもっとひどい。
物語として現代的価値観から啖呵を切る人間がでてくるのは、それ単体で絶対にあり得えない、でてきたらもう作品は崩壊だ、というわけでは実はない。
その特異な思想が物語上、意味をもって描かれるならいいわけだ。
個人的にはそういう物語として、小さな国のやる夫というやる夫スレがあると思っている。

中東をベースにした架空の国で、現代日本の価値観を持つやる夫が、それゆえに部族社会のしがらみからはなれ、内戦をやっている国を平和に導く話。

この話でも主人公であるやる夫が、現代日本の価値観を振り回すというプロットは存在している。
でも、この作品では結構丁寧にどれだけ、現代日本の価値観が受け入れがたいか、特別なのかということ、またその価値観に引かれていく人々の心が丁寧に描写されている。

だから、この作品は異世界(異国)で現代社会の価値観を振り回す人間が登場しても、そこまで違和感がある作品には仕上がってなくて面白いのだ。