おもしろきこともなき世におもしろく

ライトノベル・SF・マンガ・ゲームの感想。それにMtG(モダン・ドラフト)についてちょろちょろと記載。

化物語 まよいマイマイ 再読

まよいマイマイ読了。

2015年に化物語を読みなおすってのもどうなんだろうとおもったけど、空の境界よりはましだし、同じ作者でいえば戯言シリーズの読み直しよりは丸いって、と自分をごまかす。

地縛霊→浮遊霊と2階級特進

もうネタバレなんて怖くない。
いまさらネタバレとか気にして感想を書く話でもないのでゴリゴリ書いちゃいます。
八九寺真宵って、この話で自縛霊→浮遊霊と2階級特進してるけど、最終的には白蛇神社の神様ですよね。
これって一体どれだけの出世なんでしょうか。
Yahooニュースで32人抜きの社長就任ってあったけどそんなレベルじゃないのかしらw

戦場ヶ原ひたぎがまだ普通に戻りきれていない

戦場ヶ原ひたぎは、ひたぎクラブで普通のひとになれたはずなんだけど、まだ普通の人に慣れていなかった、という話でもあった。
阿良々木くんに見えていた八九寺真宵が、戦場ヶ原ひたぎには見えていなかったのだった。
でもそれでも話を合わせてしまう、見えていない自分のほうが異常で、ほんとうは見えているはずなんだとおもってしまう気持ち、なんか切ない。

そして恋愛が始まる話でも有るよ?

あって3日で恋愛が開始するなんて、化物語は、伝奇じゃなくてSF小説だったんだよ、説を提唱したい

#なぜかSF小説には目と目が合う瞬間好きだと気づいた系の恋愛が多い。多分、恋愛している男女は途上させたいんだけど、恋愛要素自体は、主題じゃないかだろう

それにしても「あって3日で I LVOE YOUはないだろう」にたいしての、「好きというよりも好きなれるように努力したい感じ」というのは素敵でしたね。
「阿良々木くんにとって、わたしが特別でなくても、わたしにとって阿良々木くんはきっと特別だから」「そんな特別なひとの特別になりたい」というのは素晴らしいですねぇ。

熱い男、阿良々木くん

八九寺真宵がすでに地縛霊で、助けたところで実在するわけでもないのに、無駄じゃないの?に対してのそれでも僕は助けたいという気持ちの吐露は、阿良々木くんは熱い男だなと思わせてくれるね。
やれやれ系の主人公に見えて熱い男ってのは好きだけど、結構テンプレになりつつもあるのかしら。
やれやれ系のコメディ寄り主人公とハードボイルドが両立することは知っていたけど、こういう熱血漢との両立も良いものです。

ところで、人を助けるのに理由はいらないはFF9だったけど、理由いるよね、理屈はいらないという話だった。
だからだってかわいそうだろうくらいで人助けをする話だっていいんです。でもかわいそうだろうとも思えないものを助けようと思わないのもそれはそれで普通ですよね

他作品の感想

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5年前に感想かいてるとかこわいなぁ、時間の流れは。